カレイジアスペルセウス

COURAGEOUS PERSEUS
メーカー:コスモスコンピューター →(18禁ブランドのひとつとして)RISE → Circus
 『ハイドライド』(88/X1/FM7/MSX/P6mkII/MSX2/98/MZ2000/2500/FC(『II』の魔法要素を取り入れた『ハイドライドスペシャル』)/MD/X1turbo/Win/携帯電話、T&Eソフト/キャリーラボ(MZ20/25))/ブラザー工業(X1t)/東芝EMI(FC)/ボーステック(携帯))や『ドラゴンスレイヤー』(88/X1/FM7/MSX/98/スーパーカセットビジョン/GB/SS、日本ファルコム/スクウェア(MSX)/エポック社(SCV))に先んじて開発されたARPG。発売自体は1985年にずれ込み、1984年末に発売された両作品の後塵を拝することとなった。X1、FM7などでも発売された。
 (正確には『ドラゴンスレイヤー』は『ローグ』タイプのターン制RPGで、完全ARPGになったのは『ザナドゥ』から。そのため、世界初のARPGは『ハイドライド』である…余談) 

 ギリシャ神話をモチーフにしたゲームで、主人公ペルセウスとなり魔物の島を冒険する。ARPGとは言っても最初に倒せる敵は1種類だけで、その種族を(ほぼ)全滅させると次の種族が倒せる強さに成長しているため、次の種族を探し全滅させる→その繰り返し、がゲームの手順となる。他の種族に対しては体力を削られるだけなので(ちなみに時間や無駄な動き(壁に向かって突進するなど)でも体力は消費される)、一度戦ってみて敵わなかった種族についてはどれだけ体力を削られたかを記憶し(それがその種族の強さの目安になる)、あとは逃げ回ることになる。敵の動きはランダムなので、まめにセーブロード(ディスクとメモリー上の2箇所にセーブできる)を繰り返して体力を温存することが鍵になる。島は複雑な迷路となっており、いかだやワープポイントを駆使してマップを記憶することが攻略には必須だ。

 十二星座のアイテムを全て揃えるか、3人の女神を全て救出するかでエンディングが分れる…のだが、十二星座のひとつであるカニがラスボスであるドラゴンに次ぐ強さであり(ちなみにカニ出現時にいかだがかすると転覆して即死する)、ゲームシステム上カニと戦うまでに女神を2人救出してきているはず(女神の出現条件が「特定種族を倒すこと」で、さらにはカニまでには他の種族を全滅させている)なので、最後に戦う敵がカニなのか、メデューサ経由ドラゴンなのかの2択によって実質的にエンディングが決定される。

 女神エンディングは画面上の演出があるが、十二星座エンディングはメッセージが出るだけなので非常にあっけない。また、コスモスコンピューターのゲームはPSG搭載機種であっても基本的にPC88のビープ音をそのまま移植するため、X1などでプレイしても非常に淡々としたゲーム展開となっている。…このように演出面で非常に損をしているゲームではある。またゲームシステム上1回解けば2回目のプレイは完全に作業になってしまうので、一応は繰り返し遊べる後続の『ハイドライド』『ドラゴンスレイヤー』の陰に完全にかすんでしまった悲運のゲームでもある。コスモスはこういうところが下手だったなぁ…。


 ちなみに『ハイドライド』の内藤時浩氏は非常のこのゲームのことをライバル視しており、「(ハイドライド開発中にカレイジアスペルセウスのことを知り)ハイドライドプロジェクトは終わった」、「カレイジアスペルセウスがもう少しグラフィックが綺麗だったらハイドライドは負けていた」などのコメントを残しているとのこと。

 なお「種族を全滅させると次の種族が倒せる」というシステムは、AVG『魔界王』(X1/X1turbo、パスカルII/ボンドソフト)の3Dダンジョン面でも採用されている。


 ハイドライド
 ドラゴンスレイヤー
 魔界王
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by buisochan | 2010-08-08 13:55 | PC-8801/mkII/SR/FH  

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