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SCC

 コナミの開発した、カートリッジROM内蔵型音源チップ。『グラディウス2』で衝撃的なデビューを飾ったと一般には記憶される(が、忘れている人が多いが『F1スピリット』の方が先)。

 音源の形態としては、ウェーブ音源の一種だ。1波形を32分割してデータ化し、それをリピートして音色を形成する(1波形しか表現できないのがPCMなどのサンプリング音源との相違点)。ただ、波形を表現するビット数が少ない(8ビット)ので、結果、「矩形波のエンベロープをいじりまくった音」に聴こえることが多かった。
 ちなみにこれはPCエンジンの音源と同じ技術らしいのだが、エンジンの音源はサンプリングのデータが5ビットだったため、表現力はSCCに遙かに及ばない。

 なお、ドライバはソフトごとに多数のバージョンが存在し、また、SCC自体も数種のマイナーチェンジバージョンが存在する。(例えば、『ゴーファーの野望』から「波形チェンジプログラム」(波形を途中でプログラム的に変更し、PCMに近い音にするためのもののようだ)が導入されたり、『激ペナ2』で音声プログラムが本格導入されたり…)
 余談だが、ファミコン版『グラディウスII』で使用されたVRC4というチップはほぼSCCと同じもの。

by buisochan | 2005-07-09 08:47 | MSX  

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