しゅうまつのすごしかた
メーカー:終末の過ごし方 for MSX 製作委員会/アボガドパワーズ
アボガドパワーズ(ちなみに果物のほうはアボカドが正しい)が発売し人気を博したWin版『終末の過ごし方』(こちらのレビューは今のところ他サイトにお任せしたい)をMSXに移植した驚異の作品。音楽こそPSGになっているが、MSXのゲームとしてみればとても高水準な出来。小池定路氏(旧・小池江里加氏)の原画を見事に再現している。
ちなみにディスク8枚組だが、日程ごとにディスクを変えていくという極力入れ替えを行わない仕様になっている。もちろんアボガドパワーズ公認ソフトだったが、現在は公開終了している様子。
同様の計画に『ONE』(Win、Tactics)の移植があったが、こちらは途中で突然立ち消えになったそうだ。画面を見て期待していただけに残念。ちなみに『終末』とは製作者は別。
なおアボガドパワーズは、中心人物だった浦和雄(うら・かずお)氏が34歳で夭逝され、その後浦氏の穴を埋めようと奮闘したものの、解散してしまったようだ。(´・ω・`)
終末の過ごし方の謎をさぐる(Windows/MSX)
レビュー:終末の過ごし方(恋愛ゲーム研究室)
余談。「ぱにぽに」(ガンガンファンタジーで連載)の作者である氷川へきる氏の出された同人誌「『7』~JULY~」は同作品と『こみっくパーティー』(Win/DC/PSP、リーフ)をミックスして作品化したものなのだが、これがおそらく同人史に残る大傑作。特に原稿も完成し即売会である翌日――そして終末の日である翌日――を「たのしみやなぁ」と心待ちにする場面はとにかく名場面。全体としても笑いありオチありと全編見所なので、中古ショップなどで見かけた際はお財布と相談してでも購入をお勧めする。
by buisochan | 2005-12-12 11:48 | MSX