さよならをおしえて

さよならを教えて ~comment te dire adieu~
メーカー:CRAFTWORK
 『はっちゃけあやよさん』シリーズ(88/98等、ハード社)の長岡建蔵氏率いるCRAFTWORKの最終作品。2001年3月発売。

 教育実習生として学園にやってきたダメ男と学園の女性との係わりを、夕暮れに染まるセピア色の世界で描くノベルAVG。18禁。
 かわいらしいキャラクターデザインとハード社以来のデザインセンスが目を引くが、プレイした人が口を揃えるのは「最凶最悪の鬱ゲー」だということ。そしてそれと同時に、「人に薦めたくなる佳作」だということ。これらは相反することのように見えるが、そうではないらしいのだ。
 ゲーム中には残虐シーンも多いのだが(どちらかとシュールに見えるらしい)そのせいではなく、出てくる女性のせりふが全て、プレイヤーの精神に突き刺さるのだという。それも罵倒や軽蔑などではなく、萎えという形で。
 正直どんなものか想像もつかないのだが、鬱ゲーの金字塔たる作品なのは確かなようだ。実は先日筆者も入手したのだが、公式サイトにあったデモ版(現在では「てんしさま!」で公開されている)とネット上での論評を見ていると取り返しのつかないダメージを負いそうで、腰が引けている。プレイしたいという意欲も大変強いのだが…。それでなくては、5年も前のタイトルをわざわざ入手したりはしない。


 なおタイトルを、フランソワーズ・アルディの名曲、「さよならを教えて(Comment te dire adieu)」から採っている。そしてこの曲は戸川純もカバーしているのだが(正確にはタイトルを「さよならをおしえて」に変更している)、原曲の訳詞と戸川版の歌詞は内容が全然違っている。原曲は「自分にすっかり冷めてしまった恋人に別れを切り出したいが言い出せない」女性のアンニュイを内容とするのに対し、戸川版では「別れてやる、でも決して離さない」というストーカーチックな、彼女独特の狂気性があるのだ。
 このゲームの場合はサブタイトルが「Comment te dire adieu」であることから原曲よりの引用だと思えるが、内容の狂気性を考えると戸川純の影響も強い気がする。もともとCRAFTWORKのレーベル名自体テクノユニットの「Kraftwerk」(クラフトワーク、ドイツ読みだとクラフトヴェルク)と懸けているので、きっとそういうダブルミーニングが好きなんだと思う。


 てんしさま!(原画集の通販もされている様子(後注:2010年現在ブログは移転され原画集の通販も終了してしまった様子。勝手リンクはそのまま残しておきます))
 さよならを教えてファンサイト「さよなら教」

-----------ここまで2006/06/05----------------

 2010/03、CRAFTWORK事務所の移転に伴い(失礼だけどまだあったのだ(;´∀`))、『さよならを教えて』未開封新品3本・設定原画集10冊・販促ポスターなどがまんだらけ中野店にて販売された。ソフト本体は8万、原画集は2万だったそうだ…。中古だけど本体を7000円、原画集は定価で買った(今変換で「勝った」になった)筆者は唖然。検索してみると本体は中古でも6万程度、原画集は2万以上が相場らしい。えらくプレミアがついたものだなぁ、特に話題になったわけでもないのに…。知る人ぞ知る、というやつか。嗚呼。
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by buisochan | 2010-04-12 08:36 | Windows  

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