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アールエフオンラインゼット

RF Online Z ← RF Online
メーカー:CCR inc./セガ/ゲームオン
 韓国CCRが開発した、サイバーパンクSF+ファンタジーの世界観を持つMMORPG。士郎正宗デザインの装備などが存在し、よりその世界観を際立たせているが、「『PSO』と『リネージュII』のアイノコ」と揶揄されたこともある。
 種族として機械、ベラート人(およそヒューマンに相当)、コラ人(およそエルフに相当)が存在し、各人種はおのおのアクレシア帝国、ベラート連邦、神聖同盟コラに所属することとなり、異人種で平和的な交流をすることは不可能。プレイヤーはこの3陣営のいずれかに属し、惑星ノバスの1大陸上で覇権を争うこととなる。

 いわばSFファンタジー版三国志を狙ったと思われ、それ故にPvP(個人対戦)またRvR(集団対戦)が大きな要素として存在する。しかし、キャラクターの成長システムはレベルシステムおよびスキルアップによるクラスチェンジ制、と旧来のMMORPGそのままであり、よって高レベルほど強く、低レベル者は束になってかかっても勝てないというバランスになっている。韓国人プレイヤーの多くは「人より一刻も早く強くなる」ことを好む傾向があるため、そのためには単調な作業であっても、力を惜しまない(卑俗的言い方をすると「チョンゲーバランス」)。その気風に合致したのか、『RF』は韓国本国内のMMORPGとしては、かなり成功した部類に入る。
 しかし、このようなバランスで日本において長期にわたり成功した例はおそらく『リネージュ』以上のものはない(もしかしたら『RO』の方が廃人度は高いかもしれない)と思われ、現状日本版としてローカライズされる作品もカジュアル的な「いろいろなアバターで楽しめるライト感覚のゲーム」ものに移りつつある。
 そういった背景の中で『RF』の日本でのサービス開始は旬を逃していた感が否めないが、これは運営権を獲得したセガが1年以上運営開始をアナウンスせずほったらかしたせいであり、それ故「『PSOBB』や『PSU』へのノウハウ吸収のためにだけ『RF』の運営権を取得した」と揶揄されるのも自然なことで、またおそらくは事実なのであろう。

 そして『PSU』が運営開始され(お世辞にも成功しているとは言えないが)、日本人の気風に合わない『RF』は過疎への道をたどり(噂では三国志構造が大きく崩れてしまっていると聞く)、2005/10/18の正式運営開始から1年余りを経た2006/12/05、ついに翌年2/28をもって運営の完全終了が通達された。現在のところ運営移管や無料化でなく、「完全終了」であり、セガの「何度失敗してもまったく学習しない」運営能力の本質的な欠如がまたもあらわになった形となった。
 振り回されるのはいつもユーザーである。それはおそらく、今後も変わらないだろう。

 PHANTASY STAR UNIVERSE
 PHANTASY STAR ONLINE Blue Burst Episode 4

※2007/02/05、『眠らない大陸クロノス』や『RED STONE』などを運営するゲームオン運営権を取得した。ひとまずプレイヤーは落ち着けそうだ。なお、流行のアイテム課金制になるとのこと。

※2007/04/20、ゲームオンにより再度オープンが成された。これに伴い、ゲームタイトルも『RF Online Z』に変更された。

by buisochan | 2007-04-21 14:58 | Windows  

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