きしんひしょうデモンベイン

機神飛翔デモンベイン
メーカー:ニトロプラス
 『斬魔大聖デモンベイン』(Win、ニトロプラス)もしくは『機神咆哮デモンベイン』(PS2、ニトロプラス)の続編である15歳以上向けACG付きノベル(選択肢はなし)。前作で歴史が書き換わったアーカムシティで魔導探偵を営む大十字九郎と魔導書の精霊アル・アジフが、新たなる怪異に巻き込まれるというストーリー。

 ボリューム的には前作よりかなり少なく、またストーリーの位置合いから言って、続編というより「劇場版」といった趣だ。グラフィックも進化しているが、使いまわしも多く、また描き下ろしキャラクターの顔が面長になっているのは好き嫌いが分かれるところだろう。
 しかし、前作の5つのエンディング全てを今作に繋げているのは見事と言うしかない。

 そして件のACG部分は、『バーチャロン』(セガ、SS/PS2/Win)や『アーマード・コア』(フロム・ソフトウェア、PS2/PS3/Xbox360)などのようなTPS式戦闘ゲームだ。もっともグラフィックの出来に対してゲーム自体の出来はそれなり(ちょうど『コズミック・サイコ』(88/98/X68、カクテルソフト)のSTG面のような感じ、喩えが古いが)で、あまりやりこむようなものではなかった。また筆者はこの手のゲームを非常に苦手としているため、ラスボスで相当手間取った(ラスボスに勝利またはイージーモードで3戦負けるとノーマルエンドへと進み、ラスボス勝利時に特殊コマンドを入れるとトゥルーエンドへと続くため)。しかしトゥルーエンドのボリュームはノーマルを圧倒しているため(内容自体はそれほど変わらないのだが)、なんとしてもクリアしたいところだ。

 それから、クトゥルー色もさらにアップしている。シリーズを読んでいれば、なぜあの彼/彼女が執拗に手を出しているのかがわかるはずだ。というか、あのレベルの神で、そういう戯れを行うのは彼/彼女以外にいないのだから。 


 そうそう、クトゥルー関係は青心社・国書刊行会・東京創元社(ラヴクラフト全集)・ホビージャパン/エンターブレイン/ケイオシアム(TRPG『クトゥルフの呼び声』)・etc.、と多くの翻訳がある。ラヴクラフトは「Cthulhu」という単語に(人間には発音できない名前ということで)音韻をあえて当てはめなかった為、続く作家たちもそれに倣い、読みを設定していない場合が多い。そのためクトゥルーはクトゥルフであったりクルールーであったりク・リトル・リトル(荒俣宏訳)であったり、「燃える三眼」「無貌の神」「這い寄る混沌」「闇に吼えるもの」ナイアルラトホテップ(「Nyarlathotep」)はナイアーラトテップであったりニャルラトホテプであったり、ビヤーキー(「Byakhee」)はバイアクヘーであったりする。この辺り、読者それぞれの記憶が、入ってきた入り口・通過ルートによって千差万別なのがちょっと面白い。ちなみにこのゲーム中にもその辺の遊びがスパイスとして入っている。

 斬魔大聖デモンベイン
 都心復興デモンベイン

 コズミック・サイコ
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by buisochan | 2007-12-22 04:26 | Windows  

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