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小川史生

 日本テレネットのコンポーザー。『アメリカントラック』以降、ほとんどのパソコン作品でメイン作曲を手がけていた(『トリッキー』等の頃は不明)。
 きらびやかな音色を使用したメロディーと、「デデデデ…」と連打するベースラインが特徴。一時期「同じ様なベースばかり」だとベーマガ誌上で酷評された(『反生命戦機アンドロギュヌス』)こともあるが、その後は更にバラエティーに富んだ曲を(も)作り、テレネットの黄金時代を築き上げた立て役者の一人になった。
 「彼の一番の代表作はなにか」という質問をすると、ひとによってまちまちな答えが返ってくる。『アメリカントラック』『ヴァリス』『女神転生』『ルクソール』『サジリ』『XZR』『デスブリンガー』等々…(ゲームによっては共作の恋瀬氏の方の人気が強いものもあるが)。それだけ曲のレベルが揃っていたということだろう。ちなみに筆者は『デスブリンガー』の凝った曲構成を一番好んでいる。

 なお、テレネットがパソコンソフトからほぼ撤退した後も、メガCDソフト『シルキーリップ』『Aランクサンダー』などで活躍していた。音源の制約から開放されたその曲群は素晴らしく、『シルキーリップ』主題歌においては遠藤正二朗氏の「曲を付けにくい詞」を見事に生かしていた。このあたりの曲がおそらくはテレネット音楽の最高傑作だろう。

 その後、メディアエンターテイメント社の代表取締役社長をされる傍ら作曲活動の方も続けられていた様子であったが、同社は2003年8月の『焼肉奉行・ボンファイア!』を最後に姿を消してしまった。メディアエンターテイメント社時代の代表作は『フリートークスタジオ~マリの気ままなおしゃべり~』(SS/PS/Win95)など。

by buisochan | 2005-07-01 05:25  

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