カテゴリ:PC-9801( 55 )

 

アンビヴァレンツ

Ambivalenz ~二律背反~ 
メーカー:アリスソフト
 アリス久しぶりの現代物シリアスAVG。その雰囲気は、後の『アトラク・ナクア』や『デアボリカ』(こちらは同じ方のシナリオ)に通じる。ストーリーはわりと長く、その一種冷酷ですらある展開には賛否両論だったが、以後「シリアスなアリスファン」をいうものを作った、という点で意義のある作品。筆者はかなり気に入っている。

 ただ、キャラクターの外見的なオリジナル性はほとんどない。ヒロインは「吉永サリー」であるし(この件についてはスタッフも認めている)、その他の人物についてもなにかしら「どこかで見た」感を与えてしまう。これは「新鮮味」という点で大きなマイナス材料であるはずだし、「他のキャラクターのイメージを植え付けることでそのキャラクターのイメージを決定づける」という、創作としては誉められたものではない「土台制作への怠慢」を感じさせてしまう行為であり、またそれが意図しないものであった場合「キャラクターに対して余計なイメージを持たれてしまう」危険性もあるはずなのだが、その後も『Only You ~世紀末のジュリエット達~』『夢幻泡影』など、特にシリアスの分野で、アリスソフトはその姿勢を繰り返した。

--------------ここまで2005/06/26----------------

 先日のTwitterにて織音氏(『デアボリカ』(Win、アリスソフト)等原画)がこの「キャラ被り」について興味深い発言をされている。昨今も『戦国ランス』(Win、アリスソフト)の「上杉謙信」が「セイバー」(『Fate』シリーズ(Win、TYPE-MOON))、『闘神都市III』(Win、アリスソフト)の「マルデ」がライトノベル「狼と香辛料」の「ホロ」のパクリだ等と云われておりこれを腹に据えかねた上でのツイートだと思われる(ちなみに「ツイート」が一般的に「私見」に過ぎないことは留意すべきである)。
 引用する。「パクリだ!許せない!って言ってくる人には正直疲弊するのヨ。だから先にマニュアルとか館(スタッフコーナー)とか日記で言うの」「先に『これのパクリ!』って言われるとその元のキャラを絶対知らないようにしよう!とゲームを触らないようにしてる。まぁ別にそんな決まりは無いし、自分勝手だなとは思ってる」とのこと(原文ママ)。(ちなみに「マルデ」は『戦国ランス』の「お町」を可愛くしただけらしい)

 このコメント内容はクリエイター側の気持ちとしてはとても理解できる行動だ。「似てるって言われるかもしれないけど真似したんじゃないよ」と言いたいのだろうし、「あくまで知らずにいればそれ以上引っ張られることはない」という考え方なのだろう。
 この言に沿えば、このゲームにしても「吉永サリーに似たのは偶然で、言われそうだから言われる前に言っといた」という経緯だった可能性が考えられるようになる。

 もっとも、パクリだなんだと言う側にしてみればいくらでも言い訳だと曲解することが可能なのも事実である。開発で後戻りできない段階や発売後に言われたならまだしも、事前情報がかなり早期に公表される昨今、言われた時点で知らん振りを決め込むぐらいならその類似点を避けるぐらいのことはしろ、という意見はかなりの説得力を持つ。(また、この記事を書いた当時やそもそものゲーム発売時期(1994年)と現在では状況が違うだろうこともまた留意すべき点だ。現在はほとんどの「萌え」が開拓しつくされてしまい被らせないほうが難しいという見方もあろう)
 
 ただ、それを踏まえたうえで、当時のアリスソフトのキャラクター造形(特に『Only You ~世紀末のジュリエット達~』)に関して言えば、リアルタイムに見ていた人間からすれば、いくら開発側が否定しようが、(当時から作画に参加していた織音氏には申し訳ないが)冗談にしか見えなかったのも正直なところだ。あれだけ共通点がヒットするキャラクターが複数集まってしまっており、また『Only You』に関して言えばなぜかFC専売にされてしまいリメイク時にはキャラクターデザインが一新されたという経緯も考えると、邪推したくもなる。
 思うに、少なくとも当時のアリスソフトには、ユーザーの「萌える」ポイントを拾うのを優先し、先にその萌えるポイントを発掘したキャラクターに対しての敬意を若干ないがしろにしていた部分があったのではないだろうか。

 そして現在言いがかりに近いようなことを言われてしまうのも、その当時のイメージがいまだに尾を引いているからなんじゃなかろうか…そんなふうに考えてしまうのだ。――やっぱり下卑た考えかなぁ…。ただ筆者に関して言えば、アリスソフトの前身のチャンピオンソフト時代に『ポートピア連続殺人事件』がバカ売れした後、なんだか似た画面の『オルリー空港殺人事件』を発売した件も(いいかげん時効だろうに)引っかかっているのが我ながら嫌な奴だなぁ、と思う(´・∀・`)
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by buisochan | 2010-08-26 11:26 | PC-9801  

アトラス

ATLUS
メーカー:アートディンク
 大航海時代の世界を探索するSLG。ほかにFM-TOWNSやPCAT(DOS-V)などでも発売された。
 同様のゲームに『大航海時代』シリーズ(88/98/X68/FM-TOWNS/MSX/FC/MD/Mac/Win、光栄)という「リコエイションゲーム」(光栄が自社のRPG+SLGのゲームをこう呼んだ。他に『太閤立志伝』『維新の嵐』『伊忍道 打倒信長』などがある)があるが、『大航海』が交易をメインとするのに対し、『ATLUS』は世界地図の作成という大目標があるのが大きな相違点。
 またこの地図作成システム(斥候を出してどこに何があったかを調査する)が変わっていて、実際には陸地がない場所でも、斥候の「陸地があった」という報告ばかりを信用すると、だんだん地形が変化し本当に陸地ができてしまうのだ。これにより、プレイヤーの数だけの多彩な地図が作成されるのが醍醐味だった。
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by buisochan | 2008-02-17 03:39 | PC-9801  

ファーストクイーン

First Queen(音声注意)
メーカー:呉ソフトウェア工房
 『ホーリーゴースト』の発展形としてPC98やX68000でリリースされたASLG/RPG(同社によると「ゴチャキャラ」が正式名称)。『I』~『IV』までリリース、その後発展形として『ダークセラフィム』(ここまでPC98/後にWin、特にWin版『I』はリメイク)、そして『ファーストクイーン ニューワールド』がWinで制作された模様。ちなみにVectorEGGで現在でもすべて買える。
 プレイ感覚は『ボコスカウォーズ』(アスキー、X1/PC88/PC98/FM7/MSX/FC)に近いが、SLGとしていろいろな要素をプラスしてあるため、『ボコスカ』のようなランダム性はかなり低くなっている。

 なお現在同社では初代『I』のWebゲーム化を行っており、Javaを入れてあればサイトで一部のプレイが可能になっている。

 ボコスカウォーズ
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by buisochan | 2007-09-15 19:36 | PC-9801  

ファンタジーナイト

Fantasy Knight
メーカー:システムソフト
 ファンタジー版『大戦略II』(98、同社)。『マスターオブモンスターズ』(88他、同社)の基になったとも言われるが、みんな忘れてる。

 ところが、突然『2』の発売が決定した。(・ω・)?

 Fantasy Knight2
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by buisochan | 2006-04-21 01:36 | PC-9801  

むてきけいじだいだげき・しじょうさいだいのはんざい

無敵刑事大打撃~史上最大の犯罪~
メーカー:ファミリーソフト
 MSX2、後にPC98で出たAVGで、『無敵刑事大打撃~社長令嬢誘拐事件~』の3年後を描く続編。なおタイトルはタイトル画面の「無敵刑事大打撃」を今回は採用した。
 
 港で闇取引の現場を押さえる大打と理沙。しかし取引されていたものは麻薬などではなく、プルトニウムであった――。
 一応推理もののスタンダードなAVG…ではあるが、大打撃が奇人変人下品バカなのが特徴。全体におちゃらけが多く、意味なく怪獣が出現したりする。筆者は米軍基地でちょっと詰まったが、それを過ぎれば最後まで一気にプレイしてしまった。とくに、最後間際にパートナーの堂賀理沙が殉職するシーンは、卑怯だなぁと思いつつも泣けた。

 なお最後に続編『地獄刑事の挑戦』の予告があるが、どうやら『北の挑戦』とは別物っぽい。

 無敵刑事大打撃
 刑事大打撃~北の挑戦~
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by buisochan | 2006-03-21 01:29 | PC-9801  

ようこそシネマハウスへ

ようこそシネマハウスへ
メーカー:ハード社
 PC98で発売された、一応18禁のAVG。ハード最高傑作という人もいる。
 パライソという映画惑星で映画を製作するというもの、というと簡単だが、知る人は皆隠れた名作と太鼓判を押す。さっぽろモモコ(現さっぽろももこ)氏企画・原画・音楽というほとんど氏のものといってもいいこの作品は、映画作りというよりこの異世界で暮らすことが主な内容となる。どれも癖のある、それでいて魅力ある登場人物は、知人が「名作『ガンパレードマーチ』(PS、アルファシステム)は絶対この作品を意識している」と豪語するほど。
 いまだファンも多いようで、18禁ゲームがEGGに入らないのが惜しい。

 ちなみになんとなくタイトルが似ている『ソフトでハードな物語』(98/X68、システムサコム)とは混同している人もいるが全然関係ないので注意。
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by buisochan | 2005-12-12 11:08 | PC-9801  

まーじゃんクリニックぞうかんごう

麻雀クリニック増刊号
メーカー:ホームデータ(現魔法株式会社
 『麻雀放浪記』などのAC用麻雀を作っていたホームデータが、『麻雀放浪記 掟』の後に出したアニメ絵麻雀第2弾――を移植したもの。元の原画はみのだけんいち・RASAの両氏(ちなみに『掟』はRASA氏)と、初めて著名作家を原画に起用していたが、移植版である『増刊号』でも原画をしていたかというと怪しい。多分トレースし直したんだと思うんだけど…。
 なお、ホームデータは後にX68で『餓狼伝説』シリーズ(AC、SNK)などの移植を行っている。確かに『霊界導士』(AC、同社)でノウハウがあったかもしれない。カンケイナイかもしれない。
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by buisochan | 2005-12-08 11:57 | PC-9801  

ヴェインドリーム

Vain Dream
メーカー:グローディア
 『エメラルドドラゴン』後のグローディア分裂の際、残留したほうの出した次作。キャラクターは正直地味であるが、シナリオやシステムに傑作の声が高い。
 『II』も出たが、こちらは結構評価が分かれているようだ。

 ちなみに音楽はテレネット作品で名を馳せる恋瀬信人・佐藤天平の両氏。

 アルシャーク
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by buisochan | 2005-12-03 22:10 | PC-9801  

アルシャーク

ALSHARK
メーカー:ライトスタッフ
 グローディアが『エメラルドドラゴン』後分裂し、一方が新会社を作った。その第1弾がこの作品だ。原画が『エメドラ』と同じ木村明広氏なのでかなり期待されたが、プログラムやシナリオの質は正直低下していて、あまりいい評判を聞くことはない。(でも実はシナリオは、『エメドラ』の飯淳氏)
 但し、音楽はテレネット作品で名を馳せる佐藤天平氏で、こちらの評判は上々。

 しかしライトスタッフも数年前倒産してしまい、今は淡い思い出があるのみである。素直に社名を「RIGHT STAFF」にしてればよかったのに…とか適当なことを書いてみる。(STUFFにはガラクタ、駄作などの意味もあるため)

 ヴェインドリーム
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by buisochan | 2005-12-03 22:01 | PC-9801  

バーズテール

The Bard's Tale
メーカー:Electric Arts/スタークラフト
 海外では、発売されたのが『ウィザードリィII』と『III』の間だったので、つなぎとして(笑)人気を博したとのこと。キャラクターデータもウィズのが使えたらしい。
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by buisochan | 2005-07-11 08:58 | PC-9801