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タイムギャル

TIME GAL
メーカー:ビクター/タイトー
 業務用アーケードゲームの画質がまだそれほどよくなかった頃、内蔵LDとスコア表示などをスーパーインポーズ機能で合成しプレイする、という形態のゲームが流行したことがあった。おそらく先駆けは『ドラゴンズ・レア』(AC、スターコム)で洋ゲーだったのだが、日本でも『アストロンベルト』(AC/MSX、セガ)などが登場していた。その中に、当時流行していた「ダーティ・ペア」のギャルキャラ性を持ち込んだのが、タイトーの『タイムギャル』であった。
 普段は上下左右の矢印を指示されるままタイミングよく押していき、ボタン表示が出たときはボタンを押すと「タイムストップ」をかけて危機を逃れる、という内容。ゲームとしては至極単純なつくりだが、テンポよいプレイ感とかわいい主人公レイカに人気が集まった。

 …ここまでが元になった業務用の紹介。次は家庭用のことについて触れることにする。
 MSXにはレーザーディスク開発のパイオニア、VHDディスク開発のビクターが参入しており、それぞれ独自規格のインターフェイスで特定機種のMSXとLD(PX-7)、VHD(HC-6/7)を接続できるようになっていた。そして、LD陣営が主力にしたのが『アストロンベルト』(前出)『スターファイターズ』(アスキー/アスキーハイテックラボ)『インターステラ』(タツミ)などのシューティングもの、VHD陣営が『タイムギャル』(前出)『ロードブラスター』(データイースト)『サンダーストーム』(データイースト)などであった。
 なおVHDインターフェースはスーパーインポーズ機能を持つX1にも発売されていたためこれらVHDゲームはX1でも遊べたが、実際どれほどの人数が遊んだのかは謎である。筆者がクリアしたのも所持しているX1ではなく、ラオックス秋葉原店に置いてあったデモ機のMSXでだった。

 しかしVHDは「劣化する」という最大の欠点があり、LDとの規格競争に完敗することになる。

 ちなみにVHD以外では、メガCD版(タイトー/ウルフチーム)とメガLD版(パイオニア/タイトー)、セガサターン版『タイムギャル&忍者ハヤテ』で『タイムギャル』は遊べる。
 ついでに余談だが、『トップランディング』(AC、タイトー)という旅客機着陸シミュレータ用の等身大ポップとして、レイカが再登場している。マニアには垂涎の的だった模様。

 ロードブラスター
 サンダーストーム
 惑星メフィウス

by buisochan | 2005-12-14 12:13 | MSX  

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