人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ミステリーじけんぼ・ぞくレーブンハースト

ミステリー事件簿:続・レーブンハースト Mystery Case Files: Return to Ravenhearst
メーカー:Big Fish Games(主力販売ポータル)/BIG FISH GAMES STUDiOS(開発)
 『ミステリー事件簿:レーブンハースト』の続編。エマの魂を開放した名探偵だが、同時に殺人者チャールズ・ダリマーの魂も開放してしまったことが判明し、その復讐の炎は周囲に被害をもたらした。そこで英国女王の命により、再び名探偵はレーブンハースト邸を訪れたのだった…。

 前作からゲーム性が一変し、要所要所にアイテム探しPZGを配しているものの全体としてはむしろ『MYST』(Win/Mac/SS/PS、CYAN/サンソフト)に近い謎解きAVGとなった。実写映像や動画もふんだんに使用され、スケールを大幅にアップさせている。
 広大なレーブンハースト邸を行き来しないと解けないパズル性に加え、前作まで「騙し絵探し」(探すべきアイテムが最初から描画されている)だったアイテム探しに一部「間違い探し」が導入され(重要アイテムのみ描画が一度限りのときがある)、更に使えるヒントも1つだけ(時間及びアイテム発見で回復する)になり、難易度も大幅に上昇した。

 また、『MYST』は異世界旅行をテーマにしているのに対し、こちらはサイコホラーを題材にしており、おどろおどろしいグラフィックと相まってかなり怖いゲームに仕上がっている。シナリオも結構凝っており、プレイ後の満足感は格別だ。同じ『MYST』タイプとはいっても前出の『Drawn』とはまったくベクトルの違うゲームだが、こちらも大変お勧めできる。

 しかし、BIG FISH GAMES STUDiOSという会社、このレベルのゲームを998円でリリースし続けるというのはなかなかに恐ろしいものがある。

 ミステリー事件簿:レーブンハースト
 ミステリー事件簿:マダム・フェイト
 ミステリー事件簿:ダイアグローブの伝説
 ミステリー事件簿:13番目の骸骨
 ミステリーケースファイル・ハンツビル
 ミステリーケースファイル・プライムサスペクツ
 MYST
 Drawn:呪われた塔と魔法の絵の具

 ところで、作中のお菓子の家に出てくる不気味な人形たちは、おそらくはメキシコシティーの西にある「The Island of the Dolls」の人形などの実在するものを参考にしていると思われる。不気味なことこの上ないので、耐性のある人は見てみるのもいいかもしれない。
 
 ゾクっとする不気味な人形たちが住むメキシコの島「The Island of the Dolls(人形島)」:カラパイア
 人形恐怖症を誘発しそうな恐ろしい世界の人形15種:カラパイア

# by buisochan | 2010-04-25 22:02 | Windows  

ミステリーじけんぼ・レーブンハースト

ミステリー事件簿:レーブンハースト Mystery Case Files: Ravenhearst
メーカー:Big Fish Games(主力販売ポータル)/BIG FISH GAMES STUDiOS(開発)
 『ミステリーケースファイル・ハンツビル』(Win)の続編。BigFishGamesの日本進出に際して「ミステリーケースファイル」から「ミステリー事件簿」と表記が変わった。(『ハンツビル』もあわせて表記が変更されたが、こちらではそのままにしておく)
 前作同様推理AVGのふりしたアイテム探しPZG。英国女王からレーブンハースト邸に住んでいたエマ・レーブンハーストの日記の回収を依頼された名探偵がエマに起こった事件を探っていく。

 章ごとにジグゾーパズルが入り、それを解くと日記が進んでいく…と、展開はほぼ『ハンツビル』と同じ。
 ただ、1章ごとに一部屋だけエマの友人チャールズがドアに施した奇妙な仕掛けを解かないと入れないというギミックがあり、この仕掛けは通常のパズルではなく俗に言う「ピタゴラ装置」で、装置の「風が吹けば桶屋が儲かる」的な規則性を読み解くという『インクレディブルマシーン』(PC98/PC-AT、Sierra Entertainment/サイベル)に類似したものになっている。これが大変面白いので、ついつい先に進めてしまう中毒性のあるゲームだ。ボリュームも結構あるので(アイテム探し自体は単調になるのは否めないが)、タイムトライアルなども含めて長く楽しめるゲームに仕上がっている。

 なお、ゲーム性が大きく変化した続編『ミステリー事件簿:続レーブンハースト』(Win)がリリースされている。

 ミステリーケースファイル・ハンツビル
 ミステリーケースファイル・プライムサスペクツ
 ミステリー事件簿:続・レーブンハースト
 ミステリー事件簿:マダム・フェイト
 ミステリー事件簿:ダイアグローブの伝説
 ミステリー事件簿:13番目の骸骨

# by buisochan | 2010-04-25 21:36 | Windows  

ドローン・のろわれたとうとまほうのえのぐ

Drawn: 呪われた塔と魔法の絵の具 Drawn: The Painted Tower
メーカー:Big Fish Games(主力販売ポータル)/BIG FISH GAMES STUDiOS(開発)
 物憂げな塔のてっぺんに幽閉された、特殊な能力を持つ少女アイリスを救出すべく塔に乗り込むという物語。
 一応アイテム探しゲームという分類をされているものの、実際は重厚なAVG。あの『MYST』(Win/Mac/SS/PS、CYAN/サンソフト)のもたらした衝撃を再びプレイヤーにもたらすかもしれない、非常に独自の世界を持つ。
 『MYST』がまるで異世界に飛び込んでいくかのようなプレイ感を持っていたのに対し、このゲームはまるで絵本の世界に飛び込んでいくかのようなプレイ感だ。それも、ただのおとぎ話ではなく、大人の鑑賞にも堪えるファンタジーの世界に。
 また、音楽やグラフィックスも素晴らしい。

 カジュアルゲームだと思ってかかると期待以上の歯ごたえに唸らされるだろう。物語世界にどっぷりつかってプレイできるので、おそらく退屈することはない。続編の制作を予感させるエンディングも含めて、絶対にお勧めできるAVGだ。

 MYST

# by buisochan | 2010-04-23 18:21 | Windows  

ナタリーブルックス3・ヒルクレストハイスクールのなぞ

ナタリーブルックス3:ヒルクレストハイスクールの謎 Natalie Brooks: Mystery at Hillcrest High
メーカー:Boonty Games(主力販売ポータル)/Alawar Entertainment(発売)/Friday's Games(開発)
 ナタリーブルックスシリーズ第3作。友人を誘拐されたナタリーブルックスと、犯罪組織黒猫団との闘いを描く。
 今回は前作と違って、アイテム探し要素多目ではあるがAVGメインと呼べるプレイ感覚になった。またポリゴン画質が大幅に向上し(絵には若干癖が付いたが)、ストーリーも先が読めず飽きさせない。ボリュームも、感覚的に前2作の倍近くになっている。それでもそれほど長いとはいえないけれども。
 面白いことは保証する一作。ちなみに今回スタッフロールの似顔絵はなし。

 なお今回はまだBigFishGamesでの販売が始まっていないので、Boontyでは2000円強、Yahoo!ゲームズではヤフープレミアム会員に限り1割引となっている。BigFishGamesで998円で売られれば文句なくお勧めなのだけれど…。『ミステリーケースファイル(MCF)シリーズ』(ミステリー事件簿シリーズ)ぐらいのボリュームがあれば2000円出してもいいとは思うのだが(もっとも『プライムサスペクツ』以外のMCFシリーズはBigFishGamesで998円なのでこちらで買うのが断然お得)。

 ナタリーブルックス:トレジャーハウスの秘密
 ナタリーブルックス2:亡国の財宝

# by buisochan | 2010-04-22 22:04 | Windows  

ナタリーブルックス2・ぼうこくのざいほう

ナタリーブルックス2:亡国の財宝 Natalie Brooks: The Treasures of the Lost Kingdom
メーカー:Big Fish Games(主力販売ポータル)/Alawar Entertainment(発売)/Friday's Games(開発)
 ナタリーブルックスシリーズ第2作。前作で金持ちになったナタリーの祖父が誘拐され、マヤの財宝の謎を巡って、ナタリーが世界を駆け巡る。

 今回は比較的スタンダードなアイテム探しPZGメインのAVG。内容は難易度がとても低くてアクションしない『トゥームレイダー』シリーズ(Win/Mac/PS/SS//DC/PS2/Xbox360/PS3、Eidos/Core Design)と思ってほぼ間違いない。

 1~2時間で解けてしまうので、下手をすると無料体験時間中にクリアできてしまうかもしれない。1000円弱で買えるBigFishGames以外で買うとちょっとコストパフォーマンスが悪いかな。もっともBigFishGames版はもしかしたら一部で文字化けするかもしれないので注意(筆者の環境では金庫のあたりでなった)。

 ナタリーブルックス:トレジャーハウスの秘密
 ナタリーブルックス3:ヒルクレストハイスクールの謎

 ところでこのシリーズのスタッフロールは製作者を描いたイラストが挿入されるのだが、その中に明らかに「DEATH NOTE」のLがいる。あちら(スタッフ名からするとロシアかポーランドっぽい)にもデスノートファンは多い模様。

# by buisochan | 2010-04-22 12:39 | Windows